M・Iさん
◆お住まいの地域:日高市
◆ご年齢:75歳
◆お悩みの症状:坐骨神経痛
当院に来院された経緯
M・Iさんは来院1カ月ほど前に庭のお手入れをした後から左下肢に痛み・痺れがあり、整形外科を受診し経過観察していましたが症状に変化を感じられずにいました。台所作業や身体をねじる動作や寝返り時に痛くて起きてしまう・仰向けで膝を伸ばして寝られない・杖とベルトがないと生活ができない・・・といった悩みが続き、これ以上薬を増やしたくない、注射や手術もしたくない、病院以外でよくしたい・・・生活を見直して再発しない身体になりたい・・・という理由から当院に来院されました。
検査の結果
・腰臀部周囲の関節可動域減少
・下腿外側に偏った重心による歩行動作
・腰下肢の筋力低下による循環不良
初回のカウンセリングと検査で判明したのが、腰臀部をかばう丸まった姿勢によって起こる股関節や仙腸関節の硬さと腰から大腿部外側に負担をかける庭作業時などの日常生活動作が原因であるということでした。
結果として、足底にかかる圧が外側に偏っていることで下腿及び大腿部の外側から臀部にかけて直接負荷がかかり、それをかばうように姿勢が丸まることで背骨や骨盤の関節・筋肉が固まります。それが坐骨神経走行部と脊柱管へ圧迫するようなストレスが繰り返しかかってしまう状態でした。その為、腰臀部に負荷のかかるねじる動作や歩行の衝撃に筋肉や関節が耐え切れなくなり、疼痛や神経症状が出やすくなってしまっていました。
それを踏まえて、関節可動域の拡大を目的とした仁整骨院独自の副作用の少ない施術と人間の基本的動作となる歩行の癖改善を軸とした自己処置・運動指導を行いました。そうすることで正しい歩行(生理歩行)と正しい重心位置での生活動作を取り戻し、更には悪い癖によって使えていなかった内転筋も使えるようになり骨盤の傾きを修正、腰や神経走行上の周囲筋肉に負担のかかりにくい姿勢の獲得、再発防止まで視野に入れて週2回3ヶ月行いました。
初回の施術
長期間の負担によって硬くなってしまった股関節や仙腸関節を調整し、関節周囲部の筋肉にかかる疲労を軽減させる施術を行いました。そうすることで運動療法を始めた際に生理歩行が作りやすく、またよくない歩行(病理歩行)に戻りにくくすることができます。
施術後、股関節部の可動域向上がみられたため、その状態を少しでも維持してもらうために自宅でできるセルフケアをお伝えしました。
1か月後
施術と生活動作指導、運動療法によって股関節の可動域向上と大腿部外側の筋肉の弛緩がみられはじめました。負担量の軽減は見られ始めています。
コルセットを付けた状態での生活動作が楽になってきていました。
2か月後
腰部下部にも筋肉上の柔軟性を施術で感じるようになり運動療法でもガニ股になる癖が修正され始めているのが目視できるようになりました。
今まで使っていた杖は使わずに外出できるようになり、コルセットを外して家事が行えるようになりました。
3か月後
初回との姿勢写真比較によって姿勢が変わっていることを自覚。施術による仙腸関節並びに股関節部の可動域向上と運動指導などによる生理歩行獲得によって、今まで使っていなかった大腿部内側の筋肉を使えるようになり、大腿部外側から腰臀部へのストレス軽減が要因となって生活上問題なく過ごせるまでになりました。
総括
今回のM・Iさんは「坐骨神経痛」という大きな疾患の診断をされていました。庭のお花の手入れや家族の食事の準備や家事・・・とても毎日活動的に行動されていましたので、さぞ生活支障への心配と歩けなくなることへの今後の不安を抱えながらの日々だったかと思います。
自宅での運動療法も簡単なもの且つ最大限効果が出るようなものを選び、日々実践していただくことで筋肉の柔軟性・左右バランス・骨盤可動域向上によって症状軽減と姿勢の改善がみられるようになりました。
坐骨神経痛は注射などに頼らず、関節の圧力を抜くことと生活習慣・正しい生活動作・セルフケアを正しくすれば改善していき、生活における支障もなくなってきます。
もしもM・Iさんのように「坐骨神経痛」で痛み痺れを改善させ、更には再発させたくない。でも何をしたらいいのかわからない。と困っているなら、ぜひ一度ご相談ださい。
我々が計画を立て、改善までしっかりサポートいたします。
仁整骨院