Ｓ・Ｍさん

◆お住まいの地域：鶴ヶ島市

◆ご年齢：80歳

◆お悩みの症状：脊柱管狭窄症

当院に来院された経緯 

Ｓ・Ｍさんは２年前に脊柱管狭窄症により右下肢に痛み・痺れがあり、１週間程で治まりました。その後落ち着いていましたが来院の２週間ほど前に腰と右下肢外側に激痛が再発。すぐに治まりましたが過去に手術をすすめられ経験から病院以外の方法で身体を良くしたいと当院に来られました。来院時の主訴は4000歩以上歩くと翌日に痛みが出ることと疲れやすさを自覚されていました。

検査の結果

・腰臀部周囲の関節可動域減少

・偏った重心による歩行動作

初回のカウンセリングと検査で判明したのが、股関節や仙腸関節の硬さに加えて腰から大腿部外側に負担をかける歩行などの日常生活動作が原因であるということでした。

結果として、足底にかかる圧が外側に偏っていることで下腿及び大腿部の外側から臀部にかけて直接負荷がかかり、それをかばうように姿勢が丸まることで背骨や骨盤の関節・筋肉が固まり、脊柱管へ圧迫するようなストレスが繰り返しかかってしまう状態でした。その為、4000歩を超える歩行では筋肉や関節が負担に対して耐え切れなくなることで疼痛や神経圧迫によって足先の冷感などが出やすくなってしまっていました。

それを踏まえて、関節可動域の拡大を目的とした仁整骨院独自の副作用の少ない施術と人間の基本的動作となる歩行の癖改善を軸とした自己処置・運動指導を行いました。そうすることで正しい歩行(生理歩行)を取り戻し、更には悪い癖によって使えていなかった内転筋も使えるようになり骨盤の傾きを修正、腰や神経走行上の周囲筋肉に負担のかかりにくい姿勢の獲得、再発防止まで視野に入れて週２回４ヶ月行いました。

 施術

初回の施術

長期間の負担によって硬くなってしまった股関節や仙腸関節を調整し、関節周囲部の筋肉にかかる疲労を軽減させる施術を行いました。そうすることで運動療法を始めた際に生理歩行が作りやすく、またよくない歩行(病理歩行)に戻りにくくすることができます。

施術後、股関節部の可動域向上がみられたため、その状態を少しでも維持してもらうために自宅でできるセルフケアをお伝えしました。

1か月後

施術と生活動作指導、運動療法によって股関節の可動域向上と大腿部外側の筋肉の弛緩がみられはじめました。負担量の軽減は見られ始めています。

生活上の変化はまだ感じていない状態でした。

2か月後

腰部下部にも筋肉上の柔軟性を施術で感じるようになり運動療法でもガニ股になる癖が修正され始めているのが目視できるようになりました。

今まで散歩では2000歩ほどで一度休んでいたところが、2500～3000歩まで休憩までの歩数が伸びたとの報告を受けました。

3か月後

初回との姿勢写真比較によって姿勢が変わっていることを自覚。ご家族にも歩き方が変わってきていると言われ、4000～5000歩を歩いても次の日に辛さが出ることなく生活ができているようです。

４か月後

施術による仙腸関節並びに股関節部の可動域向上と運動指導などによる生理歩行獲得によって、今まで使っていなかった大腿部内側の筋肉を使えるようになり、大腿部外側から腰臀部へのストレス軽減が要因となって6000歩以上の歩行が可能になり、姿勢改善がみられるようになりました。 

総括

今回のＳ・Ｍさんは「脊柱管狭窄症」という大きな疾患の診断をされていました。友人と会ったり、お散歩したりととても活動的に行動されていましたので、さぞ症状再発の心配と歩けなくなることへの今後の生活不安を抱えながらの日々だったかと思います。

4000歩以上歩くと次の日に出る疼痛。日々歩行可能距離が減っていく不安。疲労感が主な悩みでした。
施術を進めていく中で、まず腰臀部の関節内圧と炎症症状を整えていくことが重要でした。
そこが安定してくると関節の除圧と関節可動域が生まれ、今までよりも大きな一歩が踏み出せるようになってきます。

自宅での運動療法も簡単なもの且つ最大限効果が出るようなものを選び、日々実践していただくことで筋肉の柔軟性・左右バランス・骨盤可動域向上によって姿勢の改善がみられるようになりました。
ご自身ではケアに加えてお水量や飲むものの内容を徹底的に注意してくれていたので、うまくすすんでいった印象です。
脊柱管狭窄症も、手術を進められることが多い疾患です。ですがよほど重度でない限りは、関節の圧力を抜くことと生活習慣・生活動作・セルフケアを正しくすれば改善していき、生活における支障もなくなってきます。

もし、あなたもＳ・Ｍさんのように「脊柱管狭窄症」で痛み痺れを改善させ、更には再発させたくない。でも何をしたらいいのかわからない。と困っているなら、ぜひ一度ご相談ださい。
きっと良くなります。大丈夫です。

仁整骨院