S.Oさん
♦︎お住まいの地域:坂戸市
♦︎ご年齢:81歳
♦︎お悩みの症状:変形性膝関節症
当院に来院された経緯
7年前にイスから立ち上がる時や歩く時に膝の痛みを感じた事をキッカケに整形外科を受診する事になったS.Oさん。「変形性膝関節症」と診断され週1回ヒアルロン酸の注射を打つ生活を送っていました。合計4件の整形外科を受診しましたが治療はヒアルロン酸を打つのみで効果を感じられず、手術をすすめられて受けるべきか迷っていました。徐々に悪化して屋外を5分歩くだけで膝が痛み、買い物に出掛けた翌日は動けない状態・・・。「このままだと歩けなくなる」と不安になり手術をしなくても良くする方法を見つける為に当院に来院されました。
検査の結果
・膝関節の可動域制限
・足底の外側に体重が乗る歩行動作
・太もも回りの筋肉量の低下
初回のカウンセリングと検査で判明したのが、長年にわたる歩行の癖により膝内側にある軟骨のすり減りが多く、関節内の潤滑油(滑液)が不足している状態でした。そのため膝のクッション性を欠き、膝を取り囲む筋肉が硬直してしまい両膝の曲がる角度が90度で止まってしまっていました。さらには膝を庇うようにお尻と腰の筋肉・関節にも負担がかかることで硬くなってしまい、無意識にガニ股になり歩幅が狭くペンギンが歩くような歩き方になっていました。
それを踏まえて、関節可動域の拡大を目的とした仁整骨院独自の副作用の少ない施術と人間の基本的動作となる歩行の癖改善を軸とした自己処置・運動指導を行いました。そうすることで正しい歩行(生理歩行)と正しい重心位置での生活動作を取り戻し、更には悪い癖によって使えていなかった内転筋も使えるようになります。骨盤の傾きを修正し膝関節の軟骨の擦り減りを防ぎ、30分以上の散歩ができる身体、歩きながら花見を楽しめる状態まで視野に入れて週2回4ヶ月間施術を行いました。
初回の施術
両膝の関節内潤滑油(滑液)の分泌を促す施術と膝関節の軸を調整する施術を行いました。そうすることで膝にかかる圧を減少させ、曲がる度合いを高めていくことができ、生理歩行が作りやすく太ももの筋肉もつけやすくする事ができます。
施術後、膝の曲がる可動域の向上がみられたため、その状態を少しでも維持してもらうために自宅でできるセルフケアをお伝えしました。
1か月後
太ももの外側の筋肉が柔らかくなりはじめましたが、生活上での変化はまだ感じていない状態でした。
2か月後
腰とお尻回りの筋肉も柔らかくなり、膝の曲がる可動域が15度向上してイスからの立ち上がりが楽にできる状態になりました。
3か月後
近くのコンビニまで歩いて15分かかるそうですが、行き帰りともに苦痛なく歩けたそうです。
朝起きても足がつらなくなった事で朝食の準備がスムーズに行えるようになりました。
4か月後
来院当初と比べて膝の曲がる角度が45度向上しました。歩く時の歩幅が大きくなり、30分の散歩ができるようになりました。友人と桜並木を歩きながらお花見が楽しめたと報告してくれました。
総括
今回のS.Oさんは「変形性膝関節症」という大きな疾患の診断をされていました。
1人暮らしの為、買い物や身の回りの事は自分でできるようになりたいと毎日コツコツとリハビリ運動に取り組んでくれました。整形外科でもリハビリの紙を渡されたそうですが、なかなかご自身1人で取り組むのは難しかったそうです。私達は施術だけではなくリハビリ運動も徹底して管理しています。
ヒアルロン酸の注射を打ってもその場限りで効果を感じられない・・・そんなお悩みをお持ちの方はご相談下さい。
S.Oさんのように「変形性膝関節症」と診断されたとしても、散歩や花見を楽しめる状態まで全力でサポートさせていただきます。
仁整骨院